関西ジャニーズJr.草間リチャード敬太を通してみる『イノセントレイシズム』

はじめに

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 すごく意識高い系ブログに聞こえるかもしれないけれど本当に個人的なオタクの意見としてリチャくんを傷つけたくないからこのブログを書いています。あえて問題提起をしていることからこのブログも傷つけているかもしれないので、もし万が一なんてことがあったらブラウザバックしてください〜〜〜〜〜(届かないであろうガチの私信)

 さて、私はただのジャニオタです。別にリチャードくんと知り合いでもなんでもありません。本当にざっくりと以下のブログを要約すると、「笑いを目的として行われるいじりに、無意識の差別は含まれていないのか?」です。この無意識=罪のない(はず)の人種差別を、以降イノセントレイシズムと定義します。

 

歴史と共に日本に根付いたレイシズム

 日本は、例えばアメリカなどの国に比べると、歴史的に、そして地理的に単一民族国家であり、人種の多様性というのが本当に限られています。その結果、「外人」などの言葉に代表されるとおり、「外国人=他人(我々ではない人)」という印象がとても強い。この日本の歴史的、地理的なところに起因する他人種に対する印象そのものが、「構造的レイシズム」です。

 難しい話をしてみましたが、一番の問題はこのレイシズムがあまりにも構造的なものとして日常に内包されていて、もはや問題視されていないところ。日本にはポリティカルコレクトネス(政治的に・倫理的に正しいか)についての議論の場などはほとんどありません。

 

 さて、ここでおそばせながら今回の記事の主人公を紹介します。

関西ジャニーズJr.の草間リチャード敬太くん、通称、「リチャ」。

名前からも分かる通り、彼はアメリカと日本のハーフ*1です。自他ともに認める、関西ジャニーズJr.の目印担当です。

リチャードくんです。

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 はい、もしこのブログを読んでくださっている方のなかにリチャくんを知らない方がいるのだとしたら、今ちょっと、びっくりしましたか?日本では、「ハーフ」というと、殆どの場合、白人(欧米人)とのハーフという印象が先行します。そして、欧米至上主義に見える、白人=かっこいい、イケメン、モテそう。ここに関しては、以下でさらに言及します。

 リチャードくんは京都出身です。日本生まれの日本育ちで、海外へは行ったことがないため、パスポートをもっていません。「育った環境」だけで言えば、彼はたとえば私よりも*2ずっとずっと「日本人」です。

主題

 日本のSNS上には往々にして、自分たちが問題になる発言をしているということを無意識でやっています。特に、人種というものに対して、その発言が間違っているかもしれない、問題になるかもしれない、誰かが不快になるかもしれない、という発想すらない、イノセントレイシストたちがいます。彼らを生み出したのは日本の構造的レイシズムです。

 これらの発言を一気に排除するのは難しく、この記事書いてる時点で、この問題を提起している時点で、私だってリチャのことを「ただの日本人」として見ているとは言えないとは思います。大体の人は「人種差別がダメ」なんて理論としては分かってはいます。それを承知のうえで、本当に無意識でやっている人と、面白いと思っていじりで使っている人がいたら、出来ればやめていただきたい。何気なく発した発言が問題になり得ると、見て不快になり得るということを、意識してほしい。まあ言ってみりゃ私のエゴです!私が見てて気に食わないからです!

 最初にこの件が気になったのが去年の4月。その件に関してはもにょもにょ〜っとして、別途Noteに書いたのでよければ見てください。

note.mu

 

 基本的にあまり好きな子たちとその周りの環境に文句は言いたくないので、このNoteを投稿して以降、あまりこの件には触れないようにしていました。このブログ記事を書き始めたのは2月の京都マラソン前。そのときは、京都マラソンというたくさんの人の目にふれる場所で、また何かあるのではないか…という不安で書いたのですが、あまり大きな問題は起こらず、では提起する必要もないかと下書きに眠らせておいたわけです。しかし、そのあとの半年で、特番、映画のインタビュー、今年の少年たち、エイトバック…ともにょもにょするところが大量にあったので下書きから拾ってきちゃいました。 

 ちなみに、これを読んだうえで関西ジャニーズJr.の株は下げないでほしいです。ただの贅沢ですね、ええ。でも、確かにリチャードくんは圧到的にネタなどに持ち込みやすく、お笑いに明るくない子でもいじれるし、本人もお笑いが得意であるため「いじり」としてある程度は受け入れおいしく返すこともできるのかと思います。ただそれに頼りすぎちゃだめだよ。傷つくことも、おそらく、絶対、あるから。
 

 

 このブログでは、以下の4つについて、主に言及します。

  • 「他者」としてのリチャ
  • 「エンターテイナー」としてのリチャ
  • 「色」に対する言及
  • 「他者」の同一化現象

 

「他者」としてのリチャ

Racial "Othering" という言葉があります。特定の人物が特定の捉えられ方をする理由が人種である場合、または、この特定の捉え方によって、人々がその個人に対して通常どおりではない反応をすること、です。

 Othering=他者化 の代表例となるのが、パフォーマンスにおけるリチャードの他者化。リチャードは彼の見た目によって、ダンスや歌で違うところを任されます。まいど!ジャ〜ニィ〜!で見られるアイノビートのオープニングダンスの担当であったり、NOT ENOUGHやPARTY MANIACS、今年でいえばクリパ~なうぇすとで披露されたHairの英語ラップの担当だったりです。

 これはリチャードだけに限らず、調べた限りではエグザイル系統のアーティストにも言えることだと思っています。何度もいいますが、リチャが普通の日本人である、と正しく定義されていれば、彼がこの英語のラップであったりを担当する理由は特別ないわけです。

 ただ、彼らはこの自分たちの「日本人らしくない」ルックスを武器として利用して、あえて「目立つ」ことを選んでいるという側面も少なからずあると思います。自分たちの特徴である肌の色を、自主的に自分に重ねていくパフォーマンス。この一連の流れが、Commodification of Otherness。「他」の商品化です。

 日本では、単一民族文化が長いため、このルックスによる影響が、多分他の国よりも大きいです。そして、「色」というものの差が黒人*3が一番大きいので、一番ぱっと見たときに、この人種の人々を「他者」として認識しやすいわけです。

 彼の見た目は、とてもよく言及されます。リチャードくんが走った京都マラソンの特番でも、リチャード君を説明する際に「見た目と違い」「この見た目で」というナレーションが入ったときは正直言ってぞっとしました。何の話や。特番、リチャの部分のナレーション以外はめちゃめちゃいいんだけどなあ…。

 ここで、同じく関西ジャニーズJr.の向井康二くんを紹介します。

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康二くんもいわゆる「ハーフらしくないハーフ」で、タイ人と日本人のハーフです。*4康二くんは割と「見た目が日本人」なのもあって、Twitterでアンケートをした際、75%の人が彼を「日本人」と紐付けています。

 リチャ担とかの皆様って、このあたりどうとらえてらっしゃるんでしょう。私は例えば横尾さんが「かみキャラ」濵田くんが「なで肩キャラ」、同じFunky8のメンバーでいえば古謝君が「活舌悪い!女子力!ジャニオタ!」といったように、妄想や(オタクがツイッター上でする)マーケティングなどにおいてある程度のキャラに制限されてしまうことってすごくもったいないと思っています。リチャはそこまで「英語キャラ」というわけではないけど、まあまあ「自己紹介英語でやって!」のようにふられることがありますよね。
 例えばSexyZoneのマリウスくんも、英語で曲ふり!とか要求されたりするけど、あの子は実際に英語が背景にある子だからいいのでしょうか。日本語しゃべれないっていじられたりする、ああいうのはいやかもなあ、と、思う。私も日本語できないねって言われるのすごく嫌なので。

エンターテイナーとしてのリチャ

  いわゆる黒人に代表されるいくつかのステレオタイプとして、割と上位に出てくるのが「エンターテイナー」「面白い」というイメージ。これは例えば黒人のお笑い芸人さんなどの印象からついたのかなあ、と思います。

 リチャは「面白い」役割におかれがちです。極論誰でも彼の見た目を使っちゃえばいじれるんですよ。彼が英語をしゃべれないことも面白い、京都出身なことも面白い、好物が千枚漬けなことも面白い、嫌いな食べ物がハンバーガーなのも面白い。ブルゾンりちゃ美をやれば面白く、今年の少年たちでは島の神という、2時間半の劇を通して唯一小休止的に笑えるシーンを担当しています。

 彼はこの「面白い」のギャップを使って生きているんだとも思いますが、リチャはもうなにしても面白いんですよ。彼らしいことしても面白いし、彼らしくないことすれば面白いんですよ、彼の見た目によって。極論いってしまえば彼がジャニーズやってることも面白いんですよ。

 「ラッキィィィィィィィ7」の「こんな曲つくりました」という歌で、リチャードくんは残りのバックについている関西ジャニーズJr.と全く違う位置づけを任されます。オチ担当として、(女装した他関西ジャニーズJr.である)女の子たちを全員、連れて帰ってしまうんですね。

なんか、ここまで来たら分かるでしょ?これが全然面白くねーんだよ(床ドン)

「色」に対する言及

 ここが一番言いたいこと。リチャードの「黒さ」についてTwitterで心無い意見を見かけることのなんと多いことか。

コーヒー牛乳

 先ほど紹介したnoteに書いてある「ドリステコーヒー牛乳事件」というのがあって、要約すると某メンバーがリチャとコーヒー牛乳をひもづける発言をし、「リチャがその肌の色になったのはコーヒー牛乳を吸収したから」といじったこと。

 で、これに対してのTwitterの反応がまたひどかった。直接載せることはしませんが、「じゃあ牛乳のんだらもっと白くなるの?」とか、そういう意見もあって。それを面白いと思って、笑いを誘えると思ってツイートしているのなら、それは違うだろ〜…と、言いたかった…。

 ANOTHER(2016)

 ANOTHERとは舞台です。リチャが演じていた「リチャ」が*5船から落ちて死んだ疑惑があるときに、残った少年たちは石ころでお墓をつくります。その中のセリフ、「この黒光りする石は…リチャード…」っていうので笑いが起きるのが個人的に全く納得いかなかったです。

 少年たち2017

 もう後半駆け足です。長老ってそのかっこな必要ある?リチャが神様やったら面白い理由って何?全公演見ているわけではもちろんないですが、いじりって、面白いんでしょうか。面白くないいじりって、絶対あると思います。

 

 何度もいうけど、私はこれをすぐやめろ!よくない!って言いたいわけじゃなくて、問題になる可能性があるから、もし全く問題にならない、面白いいじりで通せると思っているのなら、多分それは違うんじゃないかなあ。それはイノセントレイシズムだよっていう話がしたいんです。

https://youtu.be/CYaa0JjDVMI?t=9m55s

https://youtu.be/3CGKFvno8JI?t=1m32s

https://youtu.be/CYaa0JjDVMI?t=16m55s

 ↑このへんも。(力尽きてます)

「他者」の同一化現象

 日本で「黒人」と誰かが言及されるとき、アフリカ人、アフリカ系アメリカ人、インド人、中東アジアの人まで、全てがひとくくりにされてしまう。これは結構な問題といわれていて、例えば「日本人」「中国人」「韓国人」が「アジア人(Asian)」とひとくくりにされているのと同じようなものです。

 リチャードくんのメンバーカラーは黄色なのですが、このメンバーカラーはラジオで決まりました。各々がメンバーカラーを決めるときにリスナーさんは彼に茶色を渡そうとします。皆でメンバーカラーを決めるなか、黄色が候補にあがったとき、黄色は彼には「かわいすぎる」ため「キーマカレー色」であるとするべき、とあるメンバーがいいます。なんかもう面白くない。

 そして、昨年末ごろには超新塾のアイクぬわらさんの発言がツイッターでだいぶ拡散されました。

  アイクぬわらさんとリチャくんは、似てもにつきません。体系も違いますし髪型も違います。この二人を、「似ている」「そっくりじゃないですか!」「双子ですよ!」「生き別れの兄弟じゃないですか?」と面白がってツイートしている人たちは、いったい彼らの何を取って、「似ている」としているんでしょうか。9割9分、彼らの見た目です。(似てもいないけどね???!!!)

これらの他者の同一化現象は、まいど!ジャ〜ニィ〜ショータイムの、男Never Give Up!でも見られます。まーじで面白くない。これが125回のショータイム総集編のなかで最も印象にのこった、とされている点もあわせて記しておきたいですね。

  最近はリチャがエイトコンでソロダンスで「どこかでみたことある」でランニングマン。まあエイトさんですし、Funky8(事務所非公認)をやっていただいてるし、目立つに越したことはないのでここはぐうっと、ぐうっと抑えるけれども…さあ………。じゃあそこで例えば朝田君がやったら面白いの?っていう話なんですよ。とにかくリチャードくんは「ボルト」といわれたり「ケンブリッジ飛鳥」といわれたり「ネスミス」とか「メンディー」とか。リチャードくんが「似ている」として言及される人のなかには、生まれ育った国が日本の人もいれば、アメリカの人もいて、アフリカの人もいて、全員、違う人だから。全く、どこが似ているかなんてないんだからね。というお話です。

おわりに

 留学でもしない限り、外国人に代表される「他の習慣で生きてきた人」と関わり合う機会は日常にあまりないです。そうなると、自分が特定の人種であったりにどういう認識やステレオタイプを抱いているのか、ポリティカルコレクトネスに沿う発言とはなんなのかを、試してみたり聞いてみる機会が存在しないわけです。

 友達であれば、直接話す仲であれば、「今の発言は不適切だったよ」であったり、そういう建設的議論が出来る。ただ、アイドルはファン相手にそれをする機会が用意されていません。それはファンとアイドルの距離が招くものであるし、彼らの「アイドル」としての仕事が理由でもあるし、彼らの優しさによるものでもあると思います。

 しかも、リチャくんはアイドルで芸能人だから、時たま彼自身を「武器」として活かしています。だから、それについて言及するのは間違いだ〜!なんて頭ごなしに否定したいわけじゃないんです。 でもせめて傷つけたくはないよね。もっと言えば、無意識で傷つけてしまう、これが一番寂しいよね。だから、どういう発言で傷つく可能性があるのか考えよう?それは公開垢で呟いていいことですか?配慮です!ご配慮お願いします!正しい認識をつけたうえで、面白く調理出来る自信があるのならいじりましょう!

 私はもともとFunky8のなかの推しが朝田→古謝→リチャとなっていて、ラキセのJr.コーナーはほとんどリチャ君のパフォーマンスばかり見ていました。私はリチャくんのダンスとセクシーな表情と最近減ったけどベルトあたりに手添えがちなパフォーマンスと笑ったときにお口隠しちゃうところとイケボが大好きなので、リチャくんが幸せにならない関西Jr.なんて…芸能界なんて…と本気で思っています。変なとこ強火。この芸能界に入ることを選択してくれた以上リチャくんは本当に幸せになってほしい~!!!!!!!!!!!他担だけど!!!!!!!!!!!!!!だからこそリチャくんには当たり前の敬意が、当たり前に提供された状態で、ステージに立っていてほしいんです。

 リチャードくんは、8月26日公開の映画「関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!」にて、「ピンクらくだ」というコントトリオの加藤亮太くん役です。この映画のインタビューをしていた雑誌で、「はじめて今回の映画の役で僕の見た目に言及することがなにひとつなかった」*6といっています。私はこれを読んで泣きました。つらくて。しんどくて。

  正解はその状況だと思うんです。彼の見た目に、人が何か特に言及することはないこと。「髪染めたんだ!」「背高いね」なら、*7いいんですよ。少なくともジャニーズならそれをいっても問題はないと思う。「リチャがハーフだから言っている」「(典型的に日本人が想像する)『日本人という見た目』と違うから言っている」ことは、胸の奥にしまっておきませんか。

 

最後はダイレクトマーケティングだぞ☆

リチャードくんは今年の夏、関西ジャニーズJr.の森田美勇人です!いやそれはさすがに盛りましたが関ジャニ∞さんのツアー「ジャム」のバックダンサーと、少年たち~南の島に雪は降る~の二本立てで大忙し!フォトセもステフォも出てます!8月26日には映画、「関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!」も公開!舞台挨拶やツアーバックで、今年の夏は全国各地にお邪魔します。

関西ジャニーズJr.内ユニットFunky8(事務所非公認)のNo.5、メンバーカラー黄色、歌もうまい、ダンスもうまい、めちゃめちゃイケボでスーパー優しいリチャこと草間リチャード敬太くんをぜひ覚えて帰ってください♡

 

 

あくまで私個人の意見ですし、いろいろ問題提起をするためにあえて攻撃的な言葉遣いをしているところもあります。不快にしたいためのものではありません。不快になったところ・情報の間違いなどありましたら遠慮なくコメントしてください(コメントは解放してます。ツイッターで引用リプ・RTは反応できません。)この件に関しては広く意見の交換がしたいので、何かありましたらお気軽にコメントしてください。

*1:あえてこの言い方をしています

*2:私は両親は日本人ですが日本の義務教育を受けていませんし3年半海外に住んでいます

*3:あえてこの言い方をしています二度目

*4:そもそも、ハーフ=half(半分)なのですが、Hafuという造語が出来るぐらい、この言葉は特殊です。なぜ「半分」なのか、という言葉選びに反発し、最近ではダブル、ということもある

*5:ジャニーズの舞台は往々にして役柄と本人の名前が同じです

*6:ニュアンス

*7:まあ極論いえばそれすら攻撃的にとらえる人はいますが