キングオブ男!

 

 圧倒的外野なのに、すばる君の「卒業」に関わることにどうしてもアンテナを張っている私がいる。

 すばる君のことは全然知らない。いまだに「しぶたに」ではなく「しぶや」と読んでしまうぐらい知らない。ジャニオタになる前の私の関ジャニ∞に対する印象は「真ん中ですばるばっかり歌うグループ」。顔と名前以外は、ほとんど何も知らない。

 

 でも、すばる君のことは気になる。

 前にnoteで書いたとおり*1 、私が「すばる君卒業」のニュースを聞いたときにはじめに思い浮かべたのは「今江くん、どう思ってるだろうか」だった。

 事務所に入ってからの話ではあるけれど、何年間もずっと追いかけてきた先輩の背中がある日いなくなるのは、どういう気持ちなんだろう。私、入社してから半年追いかけていた先輩の背中がある日いなくなっただけで、震えてしまって、ショックで、どうすればいいかわからない、こんな職場にいる意味ないんじゃないか、と思っていたのに。

 

 すばるくんが卒業を発表した日に私が偶然買ったWU5月号には、「すばる君みたいになりたい」と笑う今江くんのソロ特集があって私を苦しめた。

 すばる君みたいになりたい=事務所から出たい、じゃないのなんて重々承知だ。

 でも、最近の松竹座に立っていられるかすらも(そして、松竹座に立っていることが正しいのかすらも)わからなくて、友達とも気を遣ってぴりぴりして、見えない敵と戦って、ただただ疲弊してしまうような関西ジャニーズJr.のオタクをしていると、「すばる君みたいになりたい」という言葉は少し胸が苦しくなるのだ。

 

 それを知ってか知らずしてか、すばる君が卒業を発表して以降の媒体で、今江くんはすばる君の話をすることをやめた。「関ジャニ∞渋谷すばる君」という文字がインタビューから消えて、「憧れの先輩」「自分らしさを貫いている男くさい人」になった。誰の話をしているかなんて明白だ。明白だけど、彼の名前を出すことをやめた。

 事務所がやめさせているのかもしれない。箝口令を敷いているのかもしれない、とも思った。でも、そのインタビューを読みながら、やっぱり私は勝手に思ってしまうのだ。TPOに合わせて言葉を選べる人だ、と。それと、多分すばる君が事務所をやめたとしても、すばる君は「自分らしい、男くさい人」で、それは今江くんにとっては何も変わらないんだ、と。

 でも、だからこそ不安だった。

 
 事務所を出ても好き。憧れて、生き方を尊敬している。すばらしいことだと思う。と同時に、その、自分らしさを貫く(これは悪い意味ではなく)の結論が、「卒業」なのはおそらく事実であって。それを選んだすばる君の未来はまごうことなく明るいのだろうけれど、もしそんなことになまじ憧れてしまって、そこを選んでしまったら、有名とはいえない関西ジャニーズJr.の未来って、明るいとは到底いえないわけで。

 7人の関ジャニ∞最後のテレ東音楽祭。彼らはUSJで、「キングオブ男!」をやった。偶然、「キングオブ男!」は春の松竹座のコンサートで今江くんたちがカバーしていた曲だった。そして、だからこそ、私が関ジャニ∞の曲のなかで、一番好きな曲だった。「愛する野郎共の夢 並ならぬ涙の賜物」すばる君のソロは本当に気持ちがいい。なんていい曲を選曲するんだろう。何も知らないわたしでもすばりょの「突っ張って!」は鳥肌が立った。

 7人の関ジャニ∞最後のジャニ勉が終わり、7人の関ジャニ∞最後のMステの今日、今江くんはかんじゅ日誌(Johnny's Web)を更新した。更新すると思っていなかったから驚いた。いつも通りファンに宛てての感謝の気持ちと宣伝に添えて、普段は見慣れない言葉があった。

「関西のジャニーズ、頑張ります!!」

 「憧れの先輩も言うてくれてました。」とあったので、きっとすばる君の言葉を受けての発言なんだろうな、と思っていたら、タイミングよくTwitterのハイライトですばる君のジャニ勉の挨拶の動画*2が流れてきた。

 6人の関ジャニ∞をよろしくお願いします、と語った後に、

「そして、あの、僕ら関ジャニ∞以外にも、あの、関西のジャニーズっていうのがたくさんいて、あの色んなヤツがいます、ほんまにおもろい、いろんな才能をもったやつがたくさんいると思うんで、そういう、関西のジャニーズというのを、これからも一緒に盛り上げていっていただけたらなと思います。」と、すばる君はいってくれた。

ー 

「関西のジャニーズ、頑張ります!!」

 よかった、と心底思った。

 やっぱり、なんだかんだいって私は怖がっていたのだ。今江くんが、すばる君が事務所を出ることをきっかけに、「事務所の外」を見てしまったらどうしよう、って。ただただそれがずっとずっと怖かった。

当たり前だけど、今江くんは頑張るんだ。「関西のジャニーズ」として。

 今江くんは、「頑張る」という言葉をあまり使わない。「楽しむ」が多い。だからその彼が、「頑張る」という普段使わない言葉を使って、ファンの人に見える場所で、すばる君への私信とおぼしき決意をたてている、というのはなんて素敵なんだろう、と思った。

ー 

 TV番組は卒業ラッシュだけど、契約が終わるのは年末と聞いている。すばる君が、自分のステージで、大好きな歌でこれからも人に想いを届けられますように。

 顔と名前と、好きな人の、多分これからもずっと好きな人だということ以外、ほとんど何も知らない私だけれど、本当にありがとうございます。

*1:

note.mu

*2: