Kis-My-Ft2がゼクシィ縁結び・ゼクシィ縁結びエージェントのCM*1を始めてしばらく経つ。
「CMが決まった」というのはTwitterで聞いた。
「でも彼氏いるしな」「結婚してるしな」というフォロワさんのつぶやきを見て、24歳・全国遠征がデフォルト・掛け持ちかつJr.担・人生の喜びはフォトセと雑誌の爆買い=期待を裏切らない彼氏なしの悲しいオタクは秒速でキスマイへの貢献兼自分の尻叩きとして課金を決意した。
キスマイがCMやる
→20代中盤~後半のジャニオタが登録する
→有効女性会員が増える
→「20代有効女性会員多数!」などの謳い文句で男性の会員登録数も増える
既婚者や彼氏持ちや18歳未満の学生ファンは、ウナコーワやホッカイロは買えるけどゼクシィ縁結びには登録できない。完全にターゲット化された客層である我々は頑張るしかないのだ。
CMが決まった次の日にはゼクシィ縁結びエージェント無料相談会の予定を入れて、検討の結果アプリのほうのゼクシィ縁結びに登録して20日ほど経った。
※そもそも登録のタイミングとして、「この期間は西武しか現場ないし、名古屋と大阪に遠征したら遠征先では絶対にメッセージのやりとりなんてしないから課金はそれまでの期間にしておこう」というめちゃくちゃ邪遠征ヤー思考が元となっている。その時点でもう血が争えないオタク。
以下は散文。
ジャニオタ×婚活のあるある話
①「ジャニーズには及びませんが…。」
私のリアルなタイプはガタイが良くて筋肉質な人である。そして、ジャニーズのタイプは背が高くて折れそうなぐらい細い人である。横尾さん濱田くん薮くんの体型が好き。
なので、そもそも私は「ジャニーズで好きなタイプ」の人をマッチングアプリでは絶対にいいねしない。マッチングアプリに登録しているいわゆる「イケメン」=うさんくさい裏がある人達だと無意識で警戒しているので…。
②「案外ジャニーズの話しないんですね」
これ、話題づくりとしてのひとことなのか、本当にそう思ってのひとことなのかが残念ながら私のコミュニケーションレベルだと判別できなかった。ジャニオタはジャニーズの話しかしないわけじゃないし、初対面の人とは基本的に共通の話題で話すべきだと思っているのでジャニーズの話はしない。
それに、私は自分の社内の人にすらジャニオタを隠している。「自分の予期せぬところからぶちこまれる地雷」が本当になによりも嫌いなので、スキャンダルやなんだかんだが出たら耐えられないから、オタクだということを隠す。
私はジャニオタだし、今のところ人生の時間の大部分をそこに使っている。だから出会いを探すときはジャニーズの話はするけれど、趣味を共有したいという気持ちもなければジャニーズの話を未来の彼氏・旦那さんにしたいという気持ちもない。
だから「ジャニーズ」について話を振ってもらえる気持ちは大変嬉しいんだけど別に触れてくれなくてもいい。とりあえず、「ジャニーズ」という話題に食いつくにあたって「嵐解散するんですよね?」って聞く人たちはかなり苦手な部類に入るということは最近分かった。きっかけづくりになればネガティブな話題でも知ってますよアピールする人は本当によくわからない。あと嵐は活動休止だから。
③「うちわもってキャーキャーいう感じですか?」
言わない。私の応援スタイルは完全にサッカースタジアムで養成されているので、声出せと言われたら容赦なく出すけどかわいい感じの「キャー♡」はない。キャー♡は少クラの番協でしか言わない。
私はこの『「キャー♡」ってかわいくいうジャニオタ』像をあてはめられるのが割と苦手で、「いやいや私は自担の成長を見ては本当に生きててよかったなあって双眼鏡見ながら涙するタイプです」って必死で弁明するのだけど逆にドン引かれる。
と、まああるあるを3点述べてみた。この記事は男性を馬鹿にするような用途で書いているわけではないし、こういうものはご縁だと思っているので私とやりとりしてくれた男性をこき下ろすつもりは一切ない。
けど書いたの読み返すとものすごくあれだな。結婚できない女感強いな。
婚活と自我
婚活はすなわち自我との競争だ。なんとなくめんどくさい恋愛コンプレックスを小5ぐらいにこじらせてから干支が一周回った。オタクやってても割とすぐ病むんだけど、婚活はじめてジャニオタのときの病みなんてまだかすり傷レベルだなって思った。
同時期に婚活を始めたキス担の友人二人の、「どうせなら友人には紹介してもらえないような(素敵・タイプな)男とやり取りをしたい」という熱意に比べ、私の目標は「とりあえず何でもいいから月に4人会う」こと。完全に目的がすり替わってしまっているが、恋愛経験の少なさ故に平たく言えばこだわりはないので、とりあえず数をこなすしかないのだ。
こんなこだわりのなさはたいていなにもうまない。「まあいい人だったよ」「手は綺麗だった」「人間はできてたよ」「特にいやなとこはないからまあLINE交換したかな」という具合。とりあえず会った以上、アプリを解約してもやり取りできるだけの男は欲しいのでLINEは交換する。次に会う予定もたてる。でも別に好きじゃない。でも別に嫌いじゃない。
こだわりがない、とかいいながらこだわるから彼氏が出来ないんだろうと言われればそれまでなんだけど、普通に仲良くなりたい人と複数回あったら彼氏彼女関係になってしまう、恋愛がプロセス化されている20代中盤というのがなんとなくいやなのだ。2、3回じゃ判断できない。2、3回と逢瀬を重ねると恋愛関係になってしまうのならば、そもそも会いたくもない。どうすりゃいいんだこんなの。
こんなことをぐるぐる考えながら、「趣味」「休日は何をしているか」「お仕事の詳細」なんていう質問にだけ答えるのはどんどんうまくなっていく。そのうちに、取引先へいっても脳内で取引先の相手の男をあのゼクシィ縁結びの枠に当てはめてデフォルトプロフ文を入れるようになってくる。心が死ぬ。あまりにも弊害がでかい。
彼氏を探して心が暗くなるなら彼氏なんていらない。うえーん。
……と、本当にもう疲れ疲れて心底疲れ果て西武ドームに向かった。
コンサートは楽しかった。
いつも楽しいけれど、GWの終わりに見たときよりも楽しかった。
連休が明けて忙しくなった仕事と、思考停止状態でメッセージのやり取りをつづけるだけの婚活に疲弊した私には、西武ドームの景色が文字どおり輝いて見えた。半野外、涼しい風。曇りで見えなかったけれど、きっと晴れていたら暮れ行く景色のなかのLove Storyがすっごくきれいだったろうなあと思ったりした。
特攻が響き、レーザーが輝き、アイドルが踊る。日常で受けないぐらいの音と光と愛の刺激を受ける。何よりそこにいる横尾さんが本当に好きで、なんか本当に当たり前の話なんだけど「好きに理由っていらないんだな」、って思った。
私は横尾さんが好きだ。
足が長いからオタクになったといっても過言ではない。ハーモニカを吹くときに腰掛けた階段。足が90度以上に上がるのを見てにやにやする。
ローラーで滑りながらファンを指さし、お手振りをし、リフターから驚くほど身を乗り出して眼下のファンを見る。
HUGTIMEの「Smile」というフレーズで頬に指をあて、笑顔を作る。No.1 Girlで、シャボン玉をシャドーボクシングのように避けながら花道を歩く。厳しい顔をしたと思えば虫をはたく。
MC中、ドリンクの入ったバスケットを運び、タオルを手渡し、こぼしてしまった飲み物はタオルで拭いてはいけないと指示を飛ばす。「主夫」と言われながら雑巾を持ってきて、拭くまで待って、雑巾をもってははける。
西武は半野外だから、規制退場前に帰るオタクはアンコールのトロッコと並走できてしまう。トロッコがメンステ側に近づき、横尾さんのスタンドを向いていた視界が「帰路につきながらもペンライトやうちわを振るオタク」になった瞬間、彼は視線と体の向きをバクステのほうにむける。
好きだ。それはもう好きだ。
ここ数週間の婚活で、「好き」なんて所詮妥協で、それなりに平均点で特にこだわりがなければ正直誰でも付き合えるっしょ、と思っていた。これに関しては嘘じゃないと思う。ただそれがうむのは思考停止と灰色の疲労感だけである。私は自分で作り上げた、嘘の「妥協」にがんじがらめにされている。
その妥協が唯一ないのが今のところコンサート会場なのだ。
横尾さんが好きだから、「こだわりがない」なんてことは全くもってない。「ここはよかった」じゃなくて、「ここがよかった」から好きなのだ。
私は横尾さんのことを何も知らない。目の前でみせられているものしか知らない。でもオレンジのライトに照らされ、キラキラの衣装を着た彼はめちゃくちゃかっこいいのだ。
Thank Youじゃん。私がファンになって、最初にリリースされたシングル。パレードのような吹奏楽部の音。吹奏楽部と一緒に動く担当。煌々と輝く、「Kis-My-Ft2」の文字。
全力ファイター。今年のツアー初日に聞いたときにリアルに号泣した大好きな曲。花道を下から照らすライトの前を通過した担当がまぶしくて見えなくなる瞬間、歌詞に合わせて「背中、横顔、眼差し」を見る瞬間。
日常が味気なければ味気ないほど、コンサートは非日常で楽しい。
コンサートが終わって、スマートフォンの電源を入れる。コンサート後一気に現実に引き戻されないため、ゼクシィ縁結びおよびLINE交換した男の通知は全員オフにしている。キス松とパネルの前で写真を撮りながら、まだまだオタクあがれそうにないな…。と思っていた。
と、そんな大好きな横尾渉さんとキスマイのシングルが7月10日・納豆の日に発売です。ゼクシィ縁結びCMの「永遠結び」は初回Bと通常に入っています。皆様どうぞよろしくお願いいたします。
*1:ゼクシィ縁結びのCMは横尾さんのセリフが劇的に多いのと、設定が本当に感涙にむせぶぐらい細かいので大好き