いたれりつくせり。

アニオタからジャニオタ。オタクのオタク。

ジャニタレにする「リア恋」ってなんだろう。

 まず初めに、この記事は2015年の3月3日に書いている記事である。私はまだこの時点で、ジャニタレにリア恋をこじらせていない。ただし、私自身ジャニーズを好きになってまだ5ヶ月の新参者のため、これを書いた次の日、そうでなくても次の現場に行く頃には最高にリア恋こじらせている可能性がある。その時はその時として、ここに今の私の「リア恋」に関する考えを気持ちまでにとどめておくまでにする。

 以下、「ガチ恋」「本気愛」「リア恋」などそれに付随する言葉が多すぎるため、「リア恋」という言葉を使って全てまとめることにする。これから、

  1. そもそもリア恋とは
  2. なぜ私がリア恋をしないか

の二点について考察を述べてみたい。本記事はリア恋とはなんなのか、というのを自身の視点から考えるものであり、リア恋に関して私は一切否定的ではない。なお、2 については、リア恋をしている中で一番身近な双子の妹を引き合いに出して考えてみる。

そもそもリア恋とは

 まずこの記事を書くにあたって「本気愛」「ガチ恋」「リア恋」などの意味をもう一度調べてみたのだが、中傷や「頭沸いてんじゃねーの」といった類の意見しか出てこなかったため静かにブラウザを閉じた。ということで個人的な見解のみで考えてみる。

 私的な「リア恋」の定義はただの恋。女の子が誰でもする恋である。ただしその対象が同じクラスのいつもちょっかいを出してくる前の席の男の子よりも、サッカー部のイケメンな先輩君よりもちょっと遠くて、ファンが多くて、彼に話しかけてもらえたり目があったりする可能性がかなり低いだけ。

 あくまでただの恋なので、恋の仕方は自由である。別にアイドルの彼にリア恋しているからといって彼に会いに行かなければいけない訳ではない。それを、「会ってもいなくせに恋しているだなんて」等と他の人からとやかく意見を言われる筋合いもない。人には人の数だけ恋の仕方があると思う。遠くから見つめる恋もあるし、自ら狩りに行く恋もある。多ステ良席積み主義も、心の中で悶々と想い枕を涙で濡らすのも、ツイッターでただひたすら想いをつぶやくのも、それはそれぞれ個人の恋の仕方なのである。 

 なぜ私がリア恋をしないか

 私のスタンスとして、今のところ私の担当たちは「愛でる対象」である。2次元を愛でる際に使われる「嫁」という単語の意味に近い。

嫁にしたいほど好きだ、もう俺の嫁になることが決まっているのだ、的な使い方で、ニュアンスは 「好きだ」「大好きだ」 よりはやっぱり 「萌え」 に近い感じなんでしょうか。 

ここらはやはり、ネット特有の 「言葉遊び」 もさることながら、一昔前に比べて結婚が現実的でない、少なくとも20代くらいの若者にとっては遠い遠い先のようなイメージがあり、それが理想化されているってのもあるんでしょうね。 そしてその結果 「嫁」 という存在が、 「恋人でありパートナーであり母親であり姉であり妹でもあるような、そんなパーフェクトな存在の寓意」 として、意味づけられているのかも知れません。

  *1

  そりゃもちろん好きだし、応援したい気持ちで負けるつもりはない。アイドルとしての彼らが好きで、異性としての彼らが好きかと聞かれれば分からない。甘いセリフを言ってくれればときめくし、かっこいいとは思うけれど、萌えや憧れに近い感情なのである。そして、彼らが結婚したとしてもキスシーンを仕事ですることになったとしても、海のような広い心と菩薩のような微笑みで迎え入れるつもりである。(多分、きっと)

 私の彼らに対するスタンスを述べたところで、いまいちどなぜ彼らにリア恋をしないか、ということを考えてみたい。

 まず大きな理由の一つに私が掛け持ちをしている、というのがある。今はアイドルとして彼らが両方とも好きだ。考えて見れば、同じ「クラスメート」という括りでもA君を好きになってB君にはただの友達として接することができるのだから、その括りが「アイドル」であったとしても、同じようにどちらかをリア恋にしてどちらかをアイドル枠として好きになることも出来るとは思う。ただ、今のところまだアイドルと自分との距離の取り方をよくわかっていない私の頭はそこまで器用に出来ていない。

 気になって妹(AとBの掛け持ち、片方にリア恋)に聞いてみた。彼女は昔から好きになったら一直線、どんな苦労も厭わないタイプなので、それをアイドルにやっているのを横でみるとものすごいものがある。

「逆にさ、A君(リア恋の相手)と結婚したとして、B君のことはどうするの?」

「え?A君が『応援してもええよ!』っていうならするし、『やめてほしいなー』って言われたらやめる。そんなん普通のジャニオタが夫と結婚してする会話と一緒でしょ?」

そう、多分リア恋の方々にとって彼らの職業なんて関係ないのだ。

ちなみにこの妹、過去に男性に告白された時に「私は多分あなたより2次元の◯◯君のほうが好きだと思うけれど、それでもいい?」と言った女である。


あえての掛け持ち表明 - よわい犬ほどよく吠える

↑そんな彼女がキスマイにはまりジャニストにはまり、本気愛を語りだすまでがこちら。

 

 また、私がジャニタレに対してリア恋しないのにはもうひとつ、「怖い・辛いから」という理由がある。

 過去に一度だけ、某声優に短期間の間だが、リア恋もどきをしたことがある。とはいっても追っかけをしたり、プレゼントやファンレターを送った訳ではなく、ただただ好きで、その人をフォローするためにTwitterを作り、その人にリプがもらえる日がいつかくるという妄想を繰り広げ、雑誌で見ては「やっぱりこの人が一番かっこいい…」と信じこむような、そんな淡い恋心だった。彼の紡ぎ出す甘い歌声やセリフに惚れ惚れしていた。

 しかし一番好きだった時期に恐れていたことがおこる。

彼の同業者との恋愛スキャンダルである。

 知ったのは検索予測変換で二人の名前が一緒に出てきたのを興味本位で押してしまったからだった。どうやら両者がすぐさま公式ブログなどで否定をしていたらしい*2のだが、時すでに遅し。スキャンダルを知った私は彼に関する一切の検索をやめ、深い悲しみに暮れた。彼が歌っていたラブソングが全て彼女宛てに聞こえ、その相手の女性が大の苦手となり、授業中にも彼のことを思い出すだけでも胸がしめつけられるような気持ちになった。

 …などという私の若かりし頃の失恋の話はともかく、だ。

 個人の恋愛観によるものもあるであろうが、私的には本当に好きになってしまったら辛いし、今のところそこの深みにハマるほどの勇気がない。

 ジャニオタになっただけでも日々新しい発見だらけなのに、「こんなに好きなのに私は彼の上辺だけしか知らない、本当に彼が何を考えているかなんて分からない…私が好きなのは所詮アイドルの彼であって…」などと一方通行にも関わらずぐるぐると頭の中で考えて、考え疲れて、それでも好き!となってしまうのなんて目に見えている。

 もし本当にそこまで好きになったとして、彼らがスキャンダルなんて出そうがものなら耐えられる気がしないのだ。想像するだけでも恐ろしい。あんなに辛かったことを自主的に掘り返したくなんかない。先ほど述べた苦い経験がゆえ、私はジャニーズにはまってから、自担のみならずグループのキャンダルは一切調べず、また、そういう系統の情報も視界に入れないようにしている。検索予測変換で「◯◯ 彼女」なんて出ようと絶対押さないし、何かを少しでも見てしまったら光の速さで引き返す覚悟でいる。

 最後の理由として、妹と違い、担当の年齢が自分よりも大分上*3で、

「そもそも(そもそももへったくれもないが)付き合えない」 

 というのもある。正直、これだけ今までああだこうだ書いておいて、一番これが大きい。これだけが心のブレーキになっているところがある。

 

 以上がリア恋に対する私の個人的な感想/考察である。ただ頑なに「リア恋になったらつらい」と逃げている女の叫びみたいになってしまっているが、今のところはこういう体で進むつもりだ。先にも述べたとおり、リア恋に関してネガティブな印象は一切ないので、もし本当にこれを書いた翌日にリア恋こじらせていたら笑ってください。

 以上、現場で初めて他のファンに手をふっている自担を見て心が痛くなったのはきっと気のせい、せりでした。

*1:嫁の嫁/ 嫁/ 同人用語の基礎知識

*2:つい最近調べていて知った

*3:妹→1つ上と3つ上 私→6つ上と8つ上