いたれりつくせり。

アニオタからジャニオタ。オタクのオタク。

春は別れの季節(推しに対する感情を吐露する回)

春は別れの季節。(元)担当に関しては、「シンメ辞めても最終デビューする芸人」の名を欲しいがままにしている私だけれど(勝手に自分でこのふたつ名を気に入っている)、ここ一カ月ほどで推しが二人辞めることが決定して・辞めて、危うく辞めるかと思ったのでそんな日記です。

 

①SOLIDEMO 佐脇慧一さん

SOLIDEMOは2年前に現場に行って以来は特に熱量高く追うこともしていなかったのだけれど、それでもSNSで見かけた「卒業」という文字は少しショックだった。結構現実的で、地に足ついているからこその選択なのだろうというのは見て取れた。今SNSを見ていても、自分で切り開いた道(インストラクター)を進めている。インスタライブで歌とかも歌ってくれるらしい。元気そうで何よりである。8人組だったSOLIDEMOは3人が卒業して5人での活動となったのだけれど、残った彼らの活動ツイートをRTしたりしていて、関係は良好なのもうかがえるので、これからもゆるく見ていくかな。

 

DA PUMP DAICHIさん

悲しい。寂しい。このブログの主題は彼についてだ。インスタグラムでヘルニアが原因で踊れないからと脱退の文書を見たときには「えっ!?」と思わず声を出した。いや、だって、信じられないのである。脱退を明日に控えた今も信じられなくて、それなのに「ファン」というほどお金を落としたわけでもなく、ファンクラブに入っているわけでもない宙ぶらりんな私は、ただただメンバーたちがSNSで綴る言葉を、写真を見て、「マジか…」ということしかできていない。

脱退を発表してからというもの、歌番組やSNSでDAICHIさんがセンターになっていたり、目立たせてもらっている、そういった全力の餞がとても寂しい。それが正しい形の「脱退」であることを理解しているのだけれど、事前通告有の脱退や卒業に慣れていないから、この卒業前の「エモい」餞が逆に寂しさを募らせているのである。

寂しい、寂しい。芸能界も引退してしまうようで、SNSが残るかどうかもわからない。今後は6DP(6人のDA PUMP)が知られていくのか。そこにピンク色の、小さい、笑顔が印象的な、末っ子はいないのか。

DA PUMP」という存在がUSAで一旗あげなおしたことなんて、おそらく全国民の知っているところであろう。かつてのDA PUMPのすごさを知っている世代でないけれど、私は間違いなく今のDA PUMPのすごさを知っている世代になった。7人のDA PUMPはそれこそ、「テレビでしか見ないけれど、元気をもらった」「笑顔になった」を、2018年ごろに日本一背負ったグループだと思っている。子供たちから大人たちまで、少なくとも『レコ大取れなかった』がニュースになるぐらいに、USAは本当に、本当に、流行った。

彼らはUSA以降(当初からそうなのかもしれないが)、「ダンスを日本中に広げる」「日本中を笑顔にする」…平たくいうと「シンプルな振り付けの空耳歌詞系トンチキソング」コンセプトで進んだ。この方針に関しては、「踊れるんだからもっと踊る歌を出すべき」などなど、ファンの間では賛否両論あったようだけど、それは知らない。

だって現状を踏まえるとこの方針は正解だったと、少なくとも私は、思うのだ。今だって「平成」の単語が話題に上るたびに必ずDA PUMPとP.A.R.T.Y.はトレンドに入るぐらいニチアサライダーファンたちに愛されているし、みんなのうたで振付をしたり、アニメのOPにDA PUMPの曲が使われたりした。今の世代の子供たちにDA PUMPは刷り込まれている。それは私の世代には存在しない記憶だ。

そして何より、先日のCDTVライブ!ライブ!のダンススペシャル。

「うっせぇわ×DA PUMP」がもう、とてもとてもとてもとてもよかった。

A.B.C-Z×♪紅蓮華(LiSA)
EXILE×♪夜に駆ける(YOASOBI)
DA PUMP×♪うっせぇわ(Ado)

三者三様に踊る彼らのなかで、うっせぇわの振付が本当に、USA以降のDA PUMPが大事にしたものの集大成だったのだ。TOMOさん振付。誰でも踊りやすい、シンプル、一発で覚えられる、踊りたくなる。ジャニーズイズムとアクロバットを取り入れた疾走感のあるえびも、それぞれ個々のスキルを最大限に生かしたEXILEもよかったけれど、私はあの後も職場に向かうとき何度か脳内であの「うっせぇわ」の振付を踊ってみた。そのぐらい印象に残る振付で、あれがダンサーだと、これがDA PUMPだと、本当に思わされた。

「踊りたい曲ランキング1位」にUSAがランクインしたときの楽屋の7人の様子がインスタのストーリーに載っていたのだけれど、それでこそ、彼らは歴史に名を残した「7人組」だ、ということのまぎれもない証だろうと思う。

 

DA PUMP、「担当に似ている」という理由でKENZO推しだと思われることが多いがまぎれもなくDAICHI推しであった。UTAGEでそのダンスを見て息を呑んでその日のうちにチケツイして9日後の名古屋公演へ行き、その場で発売予定のブルーレイを予約し、それだけで飽き足らずに1か月後に静岡公演へおかわりしに行った。好きなもののために全てを調整して走る、そういう瞬間ってキラキラしていて、簡単には消せない思い出になる。生き急ぐって無茶じゃない。狂おしいほど輝いているのだ。

パワフルな重心の低いダンスが好みで、あのはじけるような笑顔がかっこいい曲ではナリをひそめて、驚くほどセクシーに見えるのも好きだった。「ダンサー」という人間を見るのは初めてで、マイクを持たないことが当たり前で、踊ることだけで2時間魅せる。それってとんでもないことだとアイドルオタクの私は思ったのだ。踊らなくなる私の担当の代わりに、私の「踊り見たい欲」はDA PUMPが満たしてくれると思っていたのだ。

DA PUMP史上最大規模のアリーナ公演は、SSAのみを実施してコロナで中止になった。そして、そのままコロナでなくなって、次にできたとしても、その時に私の好きな人はDA PUMPにいない。

脱退の理由はヘルニアの悪化で、踊れないから。ここ最近の新曲でも腰をかばっているときがあるのは感じていたけど、まだまだ先だと思っていた。プロ意識が高いからこそ、自分が憧れたDA PUMPの一員として踊るに値しないからこそ、の脱退。悔しいな、かっこよくて悔しい。最後までプロで嫌になってしまう。フォロワーもみんな、音楽特番でDA PUMPが出たときには見たりしてくれてありがとうございました。

 

③イケメン桜

更新、今日が最後だった。これは断じてお別れじゃなくて、しばしのお別れである。

4月上旬、また夢を見た。寂しい夢で、簡単にいうと、ステージに立つのをやめる、別の道へ行く、という夢。目を開けたら涙が両頬をつたった。夢が原因だとは思えないぐらい胸が痛かった。自分の虚妄で惚れて自分の虚妄で泣く。感情が豊かなオタクである。読み溜めていたイケメン桜を布団のなかで全部読んだ。

イケヴァン千穐楽を、というか2021年4月29日をこんなに穏やかな気持ちで迎えられるとはおも…いや、信じていたけれど、迎えられて安心している。信じるとか信じないとか推しに対して基本的にそういう感情は持たないようにしているんだけど(そういう感情は担当に対して持つものだと思っているので…)、もってしまうんだよなあ。なんなら結局生のイケヴァンを26日に見に行ってしまっている時点でそこそこの調整はしている。そして生配信2回見てるから計3回見ている。

次は6月。きっとその次も、その次も、その次も、すぐ決まって。まだまだ頑張って。

 

 

 

ここ1カ月半ぐらいでジャニーズ事務所の方も相当色々あった(この短期間で8人ぐらいデビュー組の卒業・脱退・解散が決定しているわけだしな…)。脱退だって卒業だって、誰かにとってはもうその日に会社に行けないぐらいのニュースである。私は基本的に、どんなに小さな思い出でも、お金を使っていなくても、そのニュースを聞いたときに思い出す景色が、空間があったら、それを餞として綴るのは良いこと…いや、責められることなんかでは全くないと思う。

そんな私も、3月中旬は桜並木の下を歩いて、犬夜叉の主題歌だったCHANGE THE WORLDを思い出したり、震災から10年、の話を聞いて、震災の直後、何が起こったかわからない混乱の最中、寒さの残る広い広い校庭で場を和ませようと始まった、「〇から始まるリズムに合わせて」ゲームのことを思い出していた。

エンターテイメントは、ステージに立つ人は、どんな形でも誰かの景色を、思い出を、作る。そしてそれがあって、人々は生きていく。ステージに立ってスポットライトを浴びる人達が好きで、出来ることならずっとずっと、幸せでいてほしいな。みんな。