いたれりつくせり。

アニオタからジャニオタ。オタクのオタク。

【京都マラソン】アニメが好きな君がアニメキャラになった日!

京都マラソン2017、アニメが大好き!な今江くんが気がついたらアニメキャラになっていた。そのぐらいの衝撃だった。

 

 今江くんとリチャくんが京都マラソンを走る。テレファンさんが1月25日にこのお仕事を発表してくださってから、私はこのマラソンをすごく、すごく、すごく楽しみにしていて。恐らく世の中の9割5分の人より楽しみにしていた。そして就職前の大4という人生でほぼほぼ最後となるであろう暇な時間を活かして、世の中の9割5分の人よりもこの京都マラソン2017へ向けて対策を講じた。

 いかんせん、私は知識がないと動けない。準備不足でせっかくの自担の晴れ舞台を見られないのはどうしても嫌だった。私は、何か一つでも自分の計画が崩れ落ちると結構オーバー気味にショックになってしまいがちで、すぐにB案がだせなくて、もうだめだ、と思ってしまいがちで。

 だから仕事が発表されたその日から、コースの確認、京都の親戚への根回し(当日は自転車移動をすると決めたため、祖母の家と従兄弟の家からそれぞれ一台ずつ自転車を借りた)、親戚へのインタビューを通してのおすすめルート・応援スポットの確認→当日のルートづくり、一旦ルートが決まればグーグルマップなどで歩道の有無・道の広さの確認、当日の交通規制の確認…

 それだけにとどまらず、神社への参拝、マラソンの本を借りてのランナーの体づくりの勉強や、応援のための横断幕づくり、ランナーさんに距離別でかけるおすすめの応援のことばの勉強…マラソン前日は森脇さんのトークショーにもいった。

 本当になにひとつ、抜けがないようにしたのだ。

 で、暇と情熱にかまけてもりもりと知識を蓄えた私が出した結論はこれだった:

 「いや、15kmしか走ってないんでしょ?最大走行距離15kmで体がサブ4?いいたくはないけど4時間切りは無理でしょ、ラーメンは無理だよ、今江くん、ごめん。ゴールまでずっと応援するからね。」

 だって、マラソンの本を読んだら、最大走行距離20kmで、本番にでたら練習不足で膝を痛めて5時間半だった人がいた。だって、マラソンの本を読んだら、それこそ10ヶ月、少なくとも半年、めっちゃギリギリで3ヶ月前から練習して、なんとか完走できた、とか、サブ6とか、そういう人がたくさんいたのだ。実例として。

 だから、20kmや25kmならまだしも、15kmしか練習していずに、そのうえたかだか二ヶ月の練習で、42.195kmをサブ4で走り切ろう、なんて、どだい無理にしか聞こえなかった。

 まあ、実例に出てくるようなランナーさんと、今江くんやリチャが違うことといったら、「アイドルである*1」ぐらいか。

 でも、私の同じく担当で、同じ「アイドル」の濵田くんは、2015年10月25日、「F1級のエンジンをもっている」「サブ4いける」と同じようにMBSの番組で言われて、それでも当日トラブルで、関門ギリギリを走りぬけ、6時間47分(表記)でゴールしたのだ。大阪マラソンは制限時間が7時間でこの時間でギリギリのゴールだけれど、京都マラソンはそれよりもキツい6時間制限。濵田くんと神山くんのタイムだと、ゴール出来ない事になる。

 だから、「アイドルだから」ってきっと何かが変わるわけじゃないんだ。むしろ濵田くんたちはギリギリ2ヶ月たしか練習時間があったはずだけど、それよりも短い距離の練習、短い時間の練習って。15kmって。

 無理なもんは無理だよ。お願いだからトラブルを抱えず、5時間〜5時間半ぐらいのゴールになってもむしろ全然受け入れるから、出来ればテレビがついている以上意地でもなんでもはって完走してほしいなあ。無事だったらいい、膝痛めなければいい、頑張って走ってほしいよ。

 そんなこんな言いながら、まあ一応回る地点を4箇所決めて、一応それぞれサブ4通過目安のタイムを見ておいた。まあ、途中ずれていったら実況タグをみながら常時修正してばいいよね、とかちょっと冷静に、腹黒に考えながら。

 無事、なにも事がおこらないこと。でも、そんな彼らは無事どころか、一周回って有事レベルで走ってしまった。だってほんとにほぼほぼサブ4で走ってしまったんだもん。

 

 瞬く間に、マラソンの日がやってきた。スタートの瞬間、私とお友達はチャリ*2をぶっとばしながら一箇所目の応援地点に向かっていた(ので、生中継は見ていない)。

 一箇所目の応援スポットに決めたのは、15kmと20kmの間の御薗橋西詰め。いきなり15kmを超えた地点から応援することにした。まあまあ、彼らにとっては未知の距離になるわけだけれど、さすがにここまでは来られるでしょ。っていうかきてよね。

 先頭のランナーさんもまだ到着していないような時間についたので、とりあえず陣取る。「TV」というゼッケンをつけた、どうやらMBSのスタッフさんらしい方がいらっしゃって、少しお話を伺ってみた。

 「でも、足を傷めてなんか棄権するかも〜、とか言ってるらしいっすよ。」

 「えっ???どっちがですか???」

 「いや、両方とか?」

 私の脳内に2015年10月の、最初にテレビで放映された5km地点の濵田くんが蘇る。あのとき、「5kmでなんで歩いてるの?!えっ?!」って動揺して号泣したのを今も鮮明に覚えている。本当にしんどかったのだ。いやだなあ、いちおう覚悟はしていたけど、しんどいのを応援するのはしんどいなあ。

 でも!!!ツイッターを調べてもそんな情報は全く出てこない。むしろ普通にどんどんこちらに向かって走ってきてるし、実況班の皆様方のレポを見る限りじゃ全くつらそうでもない。笑顔で手ふってくれた、とかまだまだ余裕、とか書いてあるけど?!

 私はこの時点でこのスタッフさんの言っていることを信じるのを諦めたちょっと色々その前にあってこの方のことはあまり信用できない、と考えていたのもあるけど。むしろ結果諦めてよかった、しかない。

 しばらくして、まだまだまだまだ余裕の二人が走ってきた。今江くんを応援して、初めての応援だったのでよかった〜!応援できたね〜!とはしゃいでいたら、リチャくんが今江くんのすぐ後を颯爽と通りすぎていって「リチャ?!リチャ?!!ごめんリチャ!!!がんばって!!!」って(応援というわけでもなく)背中に叫んだのに「ありがとうございまーっっす!」って返事してくれたリチャには感謝しかない。オタクが騒いでごめんね…。

 一地点目での感想は、「あのスタッフさんは信用ならない」「今江くんもリチャも、まだまだ余裕そう、むしろこれなら絶対いける」だった。このときに同時に思った。わからないことは恐怖だ。ツイッターの私のレポを読んだ現地にいなかった人は(鍵垢だし、信用ならないと感じてすぐに消したのでそこまで数は多く無いと思う)恐らくあのレポを読んでおそれおののいたと思う。私や現地にいる人々は今江くんやリチャを生で見て、流れている情報と自分の目で見たものを通して頭の中の印象の修正ができるけど、ツイッターで実況待ちをしている人たちは目の前の文字の媒体を信じるほかない。しかも、情報が回ってこなかったら今どこでどうしているかすらわからない。だから大阪マラソンツイッターで見ていてあんなに苦しかったのかなあ。漠然とそう思った。

 

 結構チャリを漕いで、二箇所目の応援スポット、下鴨本通の折り返し地点。ノートルダム女子大を折り返した、と聞いて、北山向きのノートルダム女子大折り返しが地図を見ても今ひとつどこかわからずで。まあわからないからとにかく今江くんをまっていたら、「今江くん植物園入りました」というレポをフォロワーさんからいただいて。

 あっ、これ確実に抜かれたわ。チャリだったけど自担のサブ4スピードに抜かれました。うっそだろ?!と思った。北山⇔松ヶ崎間がどんなに広い道で走りやすいっていったって、まさか抜かれるとはまっっっっっったく思わなかったわけ。なんかこのとき、計画通りに応援ができなくて悔しいという思いよりも先に(同行者さん、もし私が悔しいと思っていて気を遣わせていたら本当にごめんね)「やられた!」という気持ちがきて。未知の距離を、二人はものすごいスピードで走っている。チャリまあまあ飛ばしたのに抜かれてしまった。

 その瞬間チャリに飛び乗って漕ぎ始めた。このペースじゃいよいよ三箇所目の応援スポット、北大路橋に間に合わない可能性が出てくる。なんてったってもう植物園に入ってしまったのだ。

 三箇所目の応援スポット、北大路橋。このとき、一番周りに(というか、こちらからは見下げるかたちとなる河川敷に)オタクがいて。きっと私の応援なんてかき消されてしまうだろう…なんて、少しセンチメンタルな気持ちでいたのだけれど。

 今江くんもリチャもすぐ来た。*3橋の上から見た今江くんはまだまだ走っていて、姿勢もしっかりしていて、足もあがっていって。どうして?!って、なんで?!ってただただパニックで。とにかくかっこよくて。余裕で、かっこよくて、背高くて(?)、なんかもう、ええっすごい、この人すごいなあ…。って、ただただ圧巻だった。いつもステージでにこにこぴょんぴょんしているのもとんでもなく好きだけれど、アイドルという仮面がはがれながらもアイドルを貫いて人生最大の距離を走っていてキラキラしていてなんかもうとてつもなくかっこよかった。ほんとに、感想が「えっ今江くん背が高いかっこいい」だったの冷静に考えておかしいけど、その時の最初の感想がそれだったからここに書いておきます(笑)

 すぐあとにリチャも走ってきて。私たちは橋の上にいるのもあって、一本向こうの道から河川敷に入ってくる地点からリチャが見えた*4ので、多分あのとき時間にして一番長いことリチャの応援ができた。リチャは河川敷のお客さんはもちろん、橋の上にまでまんべんなく両手お手振りをしてくれて、私たちがもっていた横断幕を見て目を見開いてくれて、そのアイドルとしてのサービス精神、律儀さ、そして運動を普段しない彼が、運動が得意であろう今江くんとほぼほぼ遅れをとらずに走り続けているという事実がただただ鳥肌だった。

 そのあとすぐに最後であり四カ所目の地点へと向かった。白川今出川。ゴール地点まであと2~3kmというあたりで、上り坂がある場所。ここだけはどうしても応援がしたかった。

 応援コースを考えているとき、最初に候補にだしたのがここだった。まず、祖母の家から一番近い。私が普通の人だったら、多分ここの折り返し一箇所だけ応援する、っていうぐらい。そして、昨年の応援コース動画を見てみたら、この39kmあたりにはびっくりするほど人がおらず、沿道ががらがらだった。そして、他ランナーさんのブログや、陸上部経験済みの父の言葉からも、ここの最後の緩やかな上り坂、相当しんどいぞ、と聞いていた。

 アイドルの辛いところがみてみたいな、一番しんどいところで、限界ギリギリで、頑張っている二人がみたいなあ、ってそう思った。

 だから、ちょっと道を間違えながらも*5、ちょっと間に合わないかも?!とレポを読みながら危機感に襲われながらも、なんとか到着して、自転車押して降りてゆっくりすすんで、ここにしよう、と坂の途中で止まって、応援することにした。

 ほんとにこのころにはまとこじゃの目撃が出てたのも、あとみんなゴールで応援したいというのもあってか、周りにオタクがまったくいなくて、もう隣の友達しかリチャと今江くんが分かる人がいなくて。

 まずは往路、一車線向こうにいる二人に最大限の声をだす。テレビクルーに囲まれ、先ほどよりは大分笑顔も少ないし、姿勢も苦しそうな、上り坂を登っていく彼らにとにかく声をかける。5~7分後にくだりで復路。目の前の距離に来た彼らに、それでもかけられる言葉って「ファイト!」「もうちょっとだよ!」「ゴールでみんな待ってるよ!」「いけるいける!」しかなくて。

 でも、ゴールに向かっていく彼らの足取りは確かだったから、絶対いける、って確信した。ここで私の応援は終わった。走り行くランナーさんを見る。あ、この方、さっきは今江くんの前にいた人だ。あ、この方も。周りのウェアなどが特徴的だった方を覚えていたのに、今江くんが過ぎたあとその方たちが通るのをみて、ああ、今江くん、この人たち全員抜いたんだ、すごい、すごい、って鳥肌がたった。

 今江くんが走り抜けたあと、リチャを待ちながら沿道の人に声をかけていたらひときわ応援の声が大きくなって、それは赤いピニーを着た4時間のペースメーカーさんとその周りをはしる人々へ向けた声だった。となりのおじいさんとおじさんが「このままゴールすればサブ4だ」「今このペースでいけば4時間であなたたち走ったんですよ」っていう。みんな足を動かして、その赤いピニーを着た人にくらいつく。そのあとを走る人たちにも、ずっとずっと声をかけていて。その赤いピニーを着たペースメーカーさんを見た瞬間、ああ、今江くん本当に4時間切っちゃったんだ。「っちゃった」って悪い意味じゃなくてね。そう思ったら、安心というか充足感というか、なんかもう今江くん見えないのに眩しい、みたいな、なんか、してやられた!って感じ。初めて彼に少し悔しい、という感情を抱いたかもしれない。私は全然彼に期待していなかったサブ4達成というのを、なんか彼が成し遂げてしまったのだ。 

 最後の応援場所から移動して、13時頃にレストランに入って、まだ「ランチタイム」でびっくりした。こんなに走ったのにまだランチタイムなんだ?!すごい!ほんとに4時間切ってる。って笑った。レストランでツイッターを開いて、ゴールしたって読んで、安心した。

 

 

 ほんとにサブ4でゴールしてしまった。ごめん、今江くん、私も世界一美味しいラーメンおごらせてください。なんなら世界一美味しいラーメンを作る素材を探す旅にでさせてください。なんか、本当に、

 君のことを信じるのが怖いわけじゃないんだよ。信じたいよ。私はマラソンは、人生を映す鑑になるって、こないだのマラソンで思っていて。ファンとしても、アイドルとしても、何か結果が見えるって、このマラソンが終われば、何かが絶対に変わるって信じていた。

 でも、私は今江くんのこと多分信じてなかった。今日のマラソンでも私がそうであったように、今まで情報をたくさんたくさん頭にいれて、勝手に怯えて、なんか、ほんとに、保険をかけていて、もし何かあっても大丈夫なように、覚悟をしていて。

 私、あなたに期待してなかったわけじゃないの。期待してたんだけど、でも私は気がついたら頭でっかち耳年増になっていて、もう自分はマラソンのことだいぶわかってるんじゃない?!なーんて一人きどっていたわけだ。そのなかで私が出した結論は、15km走ってサブ4って出てたって本番はキツいぞ〜、頑張れるかな〜、だったんだよ。

 だって、濵田くんがマラソンを走る前日、askで「濵田くんはサブ4で走れますか?」って聞いてくださった方がいて。私は「自信をもっていわせてください、走れます!!!」って書いたの。でも膝の痛みで走れなかった。だから、私はまた今江くんにも何か起こるんじゃないかって、同じアイドルだから、同じ「自担」だから、という訳の分からない理由で、二人をいっしょくたにして考えて、だって診断結果の体はサブ4レベル、っていうのが信用できないなんて、WEST担の私はわかりすぎてたんだよ。だってみんな話半分にきいてなかった?私は聞いてた。いや、改めて最低だな?一番アイドルに期待していないのが自分すぎてそれが毎回しんどい。どうして自分の好きな人を信じられないんだろうね。

 

 また私はアイドルを信じなかったんだ。でもアイドル、ってすごい仕事だ。見せつけられてしまった。「全然練習してないのに、こいつら、すごい才能を隠し持ってやがる…!」って感じ。「後半どんどんペースをあげていく、だとッ…?!」って感じ。絶対に練習量が足りない状況でも、普通に考えたら「出来ないのが当たり前」の状況でも、本番になったら成し遂げちゃったんだよ?!運営側からすりゃー予定通りのサブ4かもしれないけれど、ファンの私からすれば想定外逆転勝利レベルのサブ4だったよ。

 だって今まで完成してなかった必殺技が試合本番コツを掴んで完成しました感すごくない?!なんかもう、なんだろう、本当に完敗。昨日自分の自意識に負けた。当日行ったら悲しくなったり見るだけで泣いちゃったり胸一杯で応援できなかったりしたらどうしようかと思ったけど普通に、普通に彼は笑顔でグーサインとか作ったりありがとーとかいってくれながら私の目の前を颯爽と走り抜けてくれた。

昨日は京都の沿道でいいアニメを一本見ました。主人公が今江くんでした。私は呆然とする味方チームのモブでした。本当にありがとうございました。なんかきっとこれからもっと、無理だと思う状況でもその笑顔でのりきってくれるんじゃないかな〜!

 リチャはむしろほんとに最高だった。横断幕をつくった段階では私は今江くんの応援をするつもり満々だったから、いくらリチャも同じくサブ4と言われていたってっ少しでも遅れがでたら私はリチャの応援を諦めて今江くんをすべての地点で応援するつもりだった。でも全ての地点でリチャも応援したよ。リチャすごかった。どちらに心を動かされたかというと、担当抜きにすると絶対リチャ。リチャすごいよかっこいいよ、律儀で本当に最高です昨日はありがとうございました、微力ですがなにかお役に立てたのなら幸いです本当にありがとうございました!

 

 オタクとしてファンとしても丸裸にされるマラソンが割とほんとに好きだ。でも結局「アイドル」っていう括りで見るほうが違うんだよね、同じアイドルだけど、何もかも違うのに今江くんと濵田くん、淳太くん神ちゃんリチャ比べるのはおかしいから(自戒)。人は人、自分は自分、マラソンは人との戦いというよりも自分との戦いで、応援者としての私も結局人と比べたりすることをものすごく怯えていたんだけれど、結局は自分との戦いだった。アイドルは十人十色で、人は十人十色で、私もそれをわからなくちゃいけない。 いやーほんとに楽しかった!!!ありがとうございます!!!来年また、39km地点で待ってます!!!(笑) 

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#私の自担がマラソン走りました

2回目。

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MBS系!次の日曜!みてね!

*1:これは厳密には普段からダンスや歌をうたって長時間の運動に慣れている、ということ

*2:リチャではない

*3:「植物園入ったよ!」ってレポをリプライで送ってくれた方々ありがとう。多分あと2~3分下鴨本通でぼーっとしてたら河川敷の二人も見逃してました。

*4:というかお友達がリチャを見つけてくれた

*5:どう考えても賀茂川から下鴨本通おりずに逆にいって白川降りればよかった