日本の3月23日の深夜、朝起きた私の目に最初に飛び込んできたのは千賀健永君のバースデーでも、キスマイのキャプチャでも、冒険したってええじゃないかでもなく、「濵ちゃんもぎ関で何言ってるの…」というツイートだった。
実はこの記事、3月初めからずっと「下書きファイル」にいれておいた。出来れば自担に松岡修造レベルの熱い言葉をぶつけたくないし、私はそんな立場の人間じゃない。
でも、ラジオを聞いてやっぱり書いておこうと思った。
今日話したいのは、前の記事でも少し触れた、自担同士の共通点。
「自信がない」「自己否定が多い」
普通に考えたら、アイドルにあるまじき事態である。
濵ちゃんの自信
濵ちゃんの舞台上における自己肯定が出来ない、自分の居場所に自信を持てないセリフ・役柄に関しては前回の記事でも色々述べた。
でも今日濵ちゃんはまた苦しんでいた。「どうせ」という一番私たちファンが聞いたら悲しい、自分に自信を持っていない者が発するセリフを口にしていた。最初は代打のくだりで。流星の代打でもええじゃないか。代打だからって拗ねなくていい。
そのあと、「ゼウス」の話になり、空気が一気に重くなった。君は選ばれたんだよ。私はこれに関してもこないだアツく語っただけに、なんだか本当に虚しいような悲しいような気持ちになってしまった。
前に照史に言ったセリフはどうなったのだ。濵ちゃんはVS嵐に出たときに、「結果を出したい」と意気込む照史に、『勝てんくても大丈夫やから。VS嵐に出ていることを楽しめ!』とエールを送ったらしい。今回みんな爪あとをのこすのに結果を出すのに必死だったのだろうか。そりゃ沢山の先輩と、尊敬している芸人さんと一緒で焦りもあっただろう。楽しめたのだろうか。
そして、「〜言ってもらいたい」のコーナー。訳の分からない言い訳パラダイス。
「いけるかいけへんか言われたらいけへん」とか、「求められたら出来ない」とか。
大丈夫?ラジオの空気大分重いぞ????
— せり@8/29大阪 (@nisereal1012) March 23, 2015
自分の面白いところを履き違えているのか、ちょっと暴走しているのかなんなのか分からない支離滅裂さ、最高にどんよりとした空気の中、重岡のフォローがなかったら、正直いってあのラジオ、ただのめちゃくちゃ重い深夜の反省会で終了だった。(メンバーもどうフォローしていいのか、突っ込んでいいのか分からなさそうだった)
途中一部宮田いじりに似た空気感じたなあ…気のせいかな…モンペおばさん前振り聞いてたほどひどくはなかったと思うけどラジオの空気を重くしたり反省会にするのはなあ〜と想いますが深夜の反省会精一杯反省してもらいましょう解散!!!!!!
— せり@8/29大阪 (@nisereal1012) March 23, 2015
でも、濵ちゃんの最後の言葉、普通にかっこよかった。
『ほんまにありがとう。俺もそういうファンを大切にしていきたいねん。だから、一生ついてきてくれたら、俺はもっと楽しませる自信はあるよ』
↑ほら!!!自信あるんでしょ!!!つべこべ言わずに自信もてよ!!!
重岡君の「そういう事飾ってなく言える濵ちゃんって超カッコいいと思うよ」も素敵だった。今日重岡MVP。
今日はラジオMVP重岡大毅!!!!!!!!
ありがとう重岡大毅!!!!!!!!!!!!!!!
— せり@8/29大阪 (@nisereal1012) March 23, 2015
普段は滑ってもへらへらしている濵ちゃんが、一度空気を間違えちゃうとどうなるかの悪いお手本を見ているかのようだった。
空気清浄機、フィルターちょっと詰まってたかな。
横尾さんの自信
今年の年明けすぐ、新春イベントの1月6日3部、横尾さんにあることがおこった。
私は現場にいなかったが、皆様のレポと友達の証言なんかもあって、確かに存在したらしい。ファンマナーにより過酷を極める中、ファンの近くにいくために頑張り続けたカルタ取り。そこで起こったのが、「ミツがよかった」事件である。
そう、横尾渉というアイドルがすぐ近くまできながら、一ファンがアイドルに向かって、彼に聞こえるように直接、『他のアイドルがよかった』といった。これが横アリにいた者に、そしてTwitterでレポを読んでいる者に伝わったのは彼がステージに戻り、「『ミツがよかった』って言われた。」とメンバーに報告したからである。
これを聞いた横尾担の怒りってものすごいものがあった。もうTL上の普段はあまりいない横尾担でさえも沸き上がってきたようだった。普段温厚なだけに、ここまで怒らせるって逆にすごいなと感じた。
これに関しての横尾担の怒りはだいたい三点にわかれた。
→普通言わないだろう
そりゃそう、っていう話。常識的に考えて、もしそう思ったとしてもアイドルの前で、彼に聞こえるように、それを言うか?
→その発言でまた横尾さんのアイドルとしての自信を取り除く気か
横尾さんは、2015年の目標の一つに「アイドルになる」を掲げている。横尾さんは以前からも自分に自信のない、自己否定的な発言を時折しており、もしこのファンの発言によって彼の自信をまた失わせることになったらどうするつもりだ、という怒り。
→私たちにとって彼が近くにくることは価値なのになんで?!
これもものすごく分かる。その心無い言葉をくちにしたファンは、もちろんミツがよかったのかもしれない。でも、その君が「ミツじゃないのか…」と落胆しながら近くに来てもらった横尾さんに、他のファンはめちゃくちゃ近くにきてほしかったのだ。これにはもちろん嫉妬も含まれる。「なんでそんなあんたの近くに横尾渉が来るわけ?!」ということだ。
私はこの3つ全てを兼ね備えた感情で、タイムラインで暴れまわっていた。私は横尾さんに自信を持って欲しい。
ひととおり暴れまわって、1月15日、キスマイBUSAIKU?!バスケットボールの回のあとも、私は同じような意見を言っている。
彼はこの日、安定の滑舌で彼女役のマイコに、
「こんな俺だけど、嫌いになんなんでね」*1といった。
「こんな俺だけど、嫌いになんなんでね」じゃないんだ。「こんな俺だけど」ってなんだ。そんな君に、私たちは日々踊らされてときめきをもらっているんだ。本当に、君たちの一挙一動で私たちの人生は明るくなる。嫌いになるわけないだろそんなことで!!!たかだかシュート外したぐらいで!!!!!
アイドルが自信を失ったとき、ファンはどうすればいいの?
アイドルとは何か。アイドルは夢をうる仕事、とよく言う。私は同時に、アイドルは人の責任を背負う仕事だとも思う。本当に生半可な気持ちではやっていられないだろう。自分の言葉一つで、動き一つで、何人もの人が苦しんだり、悩んだりする。でも同時に、普通の人間が幸せに出来る何十倍、何百倍もの人間を幸せに出来るのだ。
私が講義に真面目に行っているのだって、今日歯を食いしばりながら数学の課題をしたのだって、全部君たちに会うためなんだよ。世の中にはそんな人が沢山いる。今日の歌番組を楽しみにして、次の現場を楽しみにして、私たちは日常という戦場で日々戦っている。
自信を持っているときの彼らは、最高にかっこよくて輝いている。私は生の現場を見てそれを思い知った。実際に同じ会場で動いて「存在していた」彼らには想像以上のパワーがあった。目の前にいた横尾さんを見て、私は確かに生きる気力をもらった。優雅に殺陣をし全力で歌い踊る濵ちゃんを見て、彼を好きになったのは間違いじゃなかったな、という自信を感じた。
だから、そんな彼らが自信を失ったとき、自分を否定するとき、私たちはどう反応したらいいか分からなくなる。悲しいかな彼らは一人の人間であると同時にアイドルという「商品」でもある。自分の好きなものを、自分の大好きな人に否定される。これは本当に、どこの誰に否定されるよりも辛い。そんな気持ちを持たせてしまった原因が私たちファンだとしたら今すぐになかった事にしたい。
これに輪をかけてつらいのは、私たちがファンで、彼らがアイドルだという事実だ。私たちにはメンバーが出来るように、彼らを弁護することも、背中をさすって、「わたはわたのままでいいんだよー」ということも出来ない。向こうに認知してもらえない限り、私たちが彼らに「好き」「そのままで大丈夫」を示す方法がないのだ。
彼らだって人間だし、20代男性だし、悩みながら大きくなっていくのは知っている。自信喪失、自己否定なんて誰しもが通る道だというのは分かっていても、出来れば、皆に聞こえるところで弱気になってほしくはない。自分勝手と言われればそこまでだけれど、君たちの一挙一動が私たちを左右するのだから。
結局担当は自分の鑑みたいなものだから
こんなにもの熱意でこれを書くのは、彼らへのこの指摘自体が自分への超・巨大ブーメランだからでもある。
↓ここからさらにどうでもいい自分語り始まります↓
私には双子の妹がいて、多分普通の家庭に比べれば格段に比較されず生まれ育ってきた。ただ、双子のいる人にしかわからないかもしれないが、やっぱり隣に自分と同じ人間がいるということは時に結構なプレッシャーになる。いつ頃からか、今思い返してみると自分で勝手にひねくれ始めた。
友達に「妹よりテストの点数が悪かった」といったら「違う人間なんだし仕方ないじゃん」と言われるのに、「妹の方がモテる」といったら「双子なんだし同じ顔、気のせいだよ」と言われたのが心に残っている。
結局私は彼女と同じなのか、違うのか。それがどう説明されても分からなかった。
小学四年生頃の私は、ただひたすら自分と妹を比較し、「どうせ私なんてかわいくないし」、「どうせ私のことを好きになる人なんてだれもいないし」と言っていた。お分かりいただけるだろう、こういう事言ってるやつはびっくりするほどかわいくない。
今考えても驚くほどのネガティブ思考で、なんとか謎の自信を取り戻す中2頃まで人の言う良いことには耳を貸さず、悪いことを聞いては「ほらみろやっぱり私はだめなんだ」なんて言ってた。
この時期、自主的に色々なものを捨てた。小説家になるという夢とか。当時私が描いた話が二篇ほどあったのだが、その一つは「大人しくて友達のいない双子の姉と、明るくて友達がいる双子の妹。自殺しようとする姉に*2、妹と、幼なじみの男友達が止めにくる。二人に大好きだからやめてくれと懇願される」…みたいなストーリーラインだったと思う。我ながら、驚くほど安直で単調なお話。
周りの肯定を全力で拒否しながら、なおかつ誰かに肯定して欲しかったんだと思う。
…ちょっと私事がすぎてしまった。
そんな話はともかく、今彼女は神山担で、千賀担で。
彼女が担当する二人は私から見ると羨ましいぐらいに眩しくてストイック。自分の積み上げたものに対して絶対の自信を持っており、その積みあげてきたものをステージで爆発させる能力がすごい。何か悪いことがあってもただひたすらに邁進する、諦めることなんて絶対にしない*3男達。
でもなんだろう、彼らをたまに見ていると恥ずかしくなる。それは、小さなころ自分がひたすら持っていた、「自信をもって無茶だってわかっていても立ち向かうやつってアホらしい」みたいな、私が恐らく漫画の主人公にはならない考え方からだと思う。横尾さんが舞祭組になっててぃれけつの時に言っていた「学生の頃は、何かを全力でやるのってかっこ悪いとか、そういうことがあった」というのと全く同じ感情。悪い意味は全くなくて、きっと私はだから濵ちゃんと横尾さん担当なんだろうな、と思う。彼らの自信のなさが嫌だけど、そのたまに自信を失っちゃう彼らが本気を出したらここまで出来るんだ、ということを見ていて元気と勇気と自信をもらっているんだ。
アイドルを好きになってわかったことが一つあった。誰だって、自分の好きな人が自信を持てないのは辛い。自己肯定が出来ていないのを見るのは辛い。こんなに好きなのに、近くにいてあげたいのに、近くにいないということが歯がゆくてもどかしいのだ。
だから私も精一杯自分に自信を持つようになった。君の大好きな笑顔で歩いて行くし、次に泣くのは現場が終わってから、会場の外で、と決めた。頑張って参戦服も買うしうちわも作る。全力で愛を証明するから、愛を返してなんて言わない。ただ自分たちは必要だっていう自信だけを持って、がむしゃらに一生懸命に、ステージの上で輝いていて欲しい。そういう君たちが、好きなんだよマジで。